インターネットの広告、どこまで信じていいの?怪しい広告の見分け方と対策
インターネットを使っていると、たくさんの広告を目にしますね。動画サイトを見ている時や、ニュース記事を読んでいる時、お店のサイトを見ている時など、色々な場所に広告が表示されます。
これらの広告の中には、私たちに役立つ情報やお得な情報もありますが、中には「これはちょっとおかしいな」「騙されないか心配」と感じるような、怪しい広告も混じっています。
安心ネット情報教室では、皆さんがインターネットを安全に、そして安心して利用できるよう、今回は特に「怪しい広告」の見分け方と、もし怪しい広告に出会ってしまった時の対処法について、分かりやすくご説明します。
怪しい広告にはどんな特徴があるのでしょう
インターネットの広告の中には、残念ながら私たちを騙そうとするものが存在します。これらは「ネット詐欺」の入り口となることもあるため、注意が必要です。怪しい広告には、いくつかの共通する特徴があります。
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「必ず儲かる」「簡単に大金が手に入る」など、都合の良い話ばかりの広告
- 「クリックするだけで〇〇円」「誰でも簡単に月収100万円」といった、努力もせずに大金が手に入るような話は、ほとんどの場合、詐欺広告です。世の中にそんなに都合の良い話はほとんどありません。
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「当選しました」「あなたの情報が流出しています」と不安を煽る広告
- 「あなたは〇〇に当選しました!賞金を受け取るにはこちらをクリック」という広告や、「あなたのパソコンがウイルスに感染しています!すぐに修理するにはここをクリック」など、不安な気持ちにさせてクリックさせようとする広告も非常に危険です。突然このようなメッセージが出ても、慌てないでください。
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有名企業や有名人の名前を勝手に使っている広告
- 「〇〇(有名企業の名前)が特別にお勧めします」「〇〇(有名人の名前)が教える投資術」といった形で、実際には関係のない企業や人物の名前を無断で使っている広告があります。本物そっくりに見えることもありますが、これも注意が必要です。
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不自然な日本語や誤字脱字が多い広告
- 海外で作られた詐欺広告の場合、日本語が不自然だったり、明らかな間違い(誤字脱字)が多かったりすることがあります。日本人が普段使う言葉遣いと違うと感じたら、立ち止まってよく確認しましょう。
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個人情報(クレジットカード番号など)をすぐに求めてくる広告
- 何かを購入したり、サービスに登録したりする前に、住所や電話番号、ましてやクレジットカードの番号といった大切な個人情報をすぐに要求する広告は、注意が必要です。
怪しい広告を見分けるためのポイント
これらの特徴を踏まえて、実際に広告を見たときにどうすればいいか、具体的なポイントを挙げます。
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一度立ち止まって考える
- 魅力的な話や、焦らせるようなメッセージに出会ったら、「これは本当かな?」と一度立ち止まって考えてみてください。すぐにクリックしたり、情報を入力したりしないことが大切です。
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誇大広告に騙されない
- 「史上最高」「奇跡の」「絶対に」など、あまりにも大げさな表現を使っている広告は、内容が事実と異なる可能性が高いです。冷静に判断しましょう。
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提供している会社の名前を確認する
- 広告のどこかに、その広告を出している会社の名前や連絡先が小さく書かれていることがあります。もし、それが書いていなかったり、聞いたことのない会社だったりする場合は、より注意が必要です。もし会社名が書いてあっても、それが本当に実在する会社か、インターネットで検索して確認してみるのも良い方法です。
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個人情報を安易に入力しない
- たとえ魅力的な話であっても、個人情報やお金に関わる情報は、本当に信頼できる相手にだけ渡すようにしましょう。少しでも不安を感じたら、絶対に入力しないでください。
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公式な情報源を確認する
- もし、知っている会社やブランドの広告だとしても、それが本当にその会社が出している広告なのか、一度その会社の公式サイトを自分で検索して確認してみるのが一番確実です。
もし怪しい広告をクリックしてしまったら
もし、うっかり怪しい広告をクリックしてしまっても、すぐに慌てる必要はありません。
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すぐに画面を閉じる
- 開いたページが怪しいと感じたら、すぐにブラウザの「閉じる」ボタン(スマートフォンの場合は「戻る」ボタンやアプリを閉じる操作)を押して画面を閉じましょう。そこで何か情報を入力したり、指示に従ったりしないことが重要です。
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個人情報やお金に関する情報を入力してしまっても、諦めない
- もし、個人情報やクレジットカードの番号などを入力してしまったり、お金を振り込んでしまったりした場合は、すぐに専門の相談窓口に連絡してください。
- 消費者ホットライン:188(局番なし)
- 身近な消費生活センターにつながり、消費生活に関する相談ができます。
- 警察相談専用電話:#9110
- 犯罪の被害に遭った可能性がある場合や、緊急ではないけれど警察に相談したい時に利用できます。
- 消費者ホットライン:188(局番なし)
- もし、個人情報やクレジットカードの番号などを入力してしまったり、お金を振り込んでしまったりした場合は、すぐに専門の相談窓口に連絡してください。
まとめ:安心してインターネットを利用するために
インターネットの広告は、私たちの生活を豊かにする便利な情報もたくさんあります。大切なのは、表示される全ての情報を鵜呑みにせず、少し立ち止まって「これは本当かな?」と考えてみることです。
今回ご紹介したポイントを心に留めておけば、怪しい広告に騙されることなく、もっと安心してインターネットを楽しめるようになるでしょう。もし不安なことや困ったことがあれば、一人で抱え込まず、家族や信頼できる人に相談してくださいね。