アクセスしたウェブサイト、本当に安全?危険なサイトを見分けるための確認ポイント
インターネットを使う中で、さまざまなウェブサイトを訪れる機会があるかと思います。ニュースを見たり、趣味の情報を探したり、お店の情報を調べたりと、とても便利ですね。
しかし、中には私たちをだまそうとしたり、悪い目的を持っていたりする「危険なウェブサイト」も残念ながら存在します。知らずにそのようなサイトにアクセスしてしまうと、個人情報が盗まれたり、詐欺に遭ってしまったりする心配があります。
この記事では、訪れたウェブサイトが安全かどうかを見極めるための、大切な確認ポイントをわかりやすくお伝えします。安心してインターネットを利用できるよう、一緒に確認していきましょう。
1. ウェブサイトの住所「URL」を落ち着いて確認する
インターネット上のウェブサイトには、それぞれ「URL(ユーアールエル)」という住所があります。これは、そのウェブサイトがどこにあるかを示すものです。ウェブサイトの安全性を確認する上で、このURLをよく見ることが一番最初の、そしてとても重要なポイントになります。
「https」で始まるかを確認しましょう
URLは通常、インターネットを見るためのソフト(ブラウザと呼びます)の画面上部にあるアドレスバーという場所に表示されています。このURLが「https://
」で始まっているかを確認してください。
https://
で始まる場合: 多くの場合は、情報が暗号化(あんごうか)されて送受信されるため、比較的安全性が高いとされています。これは、あなたが入力した情報(名前やパスワードなど)が、途中で他人に見られたり、盗まれたりしにくい仕組みになっている証拠です。安心の目印として覚えておきましょう。http://
で始まる場合: 「s」が付いていない「http://」で始まるサイトは、情報が暗号化されていないため、個人情報を入力するようなページには注意が必要です。できる限り利用を避けるか、個人情報を入力しないようにしてください。
変な文字や不自然な並びがないか確認しましょう
安全なウェブサイトのURLは、通常、分かりやすい英数字や記号で構成されています。もし、以下のようなURLを見たら、危険なサイトの可能性があります。
- 有名企業やサービスの名前と少しだけ違う: 例として、「rakuten.co.jp」が正しいのに「rakuten-shop.info」のように、本来とは違う部分がある場合です。これは、本物のサイトに見せかける「なりすましサイト」のよくある手口です。
- 意味不明な数字や記号が羅列されている: 「abcd1234.xyz/data/?id=567」のように、本来のウェブサイト名とは関係のない、不自然な文字列が長く続いている場合も警戒してください。
もし少しでもおかしいと感じたら、すぐにそのサイトを閉じるようにしましょう。
2. 「鍵マーク」が表示されているかを確認する
ウェブサイトのURLのすぐ隣や、アドレスバーのどこかに「鍵マーク」が表示されているかどうかも、安全性を判断する大切な手がかりです。
鍵マークの意味
この鍵マークは、「このウェブサイトとあなたの間の情報のやり取りが暗号化されており、安全に守られている」ということを示しています。つまり、あなたがこのサイトで名前や住所、クレジットカード番号などを入力したとしても、悪意のある第三者に情報が盗まれにくい状態であることを意味します。
鍵マークがない場合の注意点
もし鍵マークが表示されていない、または「保護されていない通信」といった表示が出ている場合は、情報の安全性が確保されていない可能性があります。特に、個人情報やパスワード、クレジットカード情報などを入力する場面では、鍵マークがあることを必ず確認するようにしてください。鍵マークがないサイトで大切な情報を入力することは絶対に避けてください。
3. ウェブサイトの内容と見た目にも注目する
URLや鍵マークだけでなく、ウェブサイトに表示されている内容や全体の印象も、安全性を判断する材料になります。
- 不自然な日本語や誤字脱字が多い: 本来、きちんとした企業やサービスが運営するサイトでは、このようなミスはほとんどありません。非常に多い場合は注意が必要です。
- 過度な煽り文句や急がせる表現: 「今すぐクリックしないと損をする」「あなただけが当選しました」など、人の不安や焦りをあおるような表現を多用しているサイトは、詐欺の可能性が高いです。
- ありえないほど安価な商品や信じられないほど良い話: 「ブランド品が90%オフ」「宝くじに高額当選した」など、常識では考えられないようなうまい話には裏があると考えましょう。
- 連絡先情報が不明瞭、または存在しない: 会社概要やお問い合わせ先がどこにも書かれていない、あるいは電話番号や住所が不正確な場合は、信用できないサイトです。
少しでも「おかしいな」と感じたら、その直感を信じて、サイトの利用を中止しましょう。
万が一、怪しいウェブサイトにアクセスしてしまったら
もし、うっかり怪しいウェブサイトにアクセスしてしまったと感じたら、以下の行動を思い出してください。
- すぐにウェブサイトを閉じる: 画面の「×」ボタンや、インターネットを見るソフトを完全に終了させてください。
- 個人情報は絶対に入力しない: 名前、住所、電話番号、メールアドレス、パスワード、クレジットカード情報などは、どんなに求められても入力してはいけません。
- 変なボタンは押さない: 「OK」「キャンセル」などのボタンでも、何が起こるかわからないので触らないようにしましょう。
もし、何か被害に遭ったかもしれないと心配になった場合は、一人で抱え込まず、ご家族や信頼できる人に相談してください。警察や消費生活センターなどの専門機関に相談することも大切です。
まとめ:焦らず、落ち着いて確認する習慣を
インターネットは私たちの生活を豊かにしてくれる便利な道具ですが、安心・安全に使うためには、少しの注意と知識が必要です。今回お伝えした「URLの確認」「鍵マークの確認」「サイト内容の見極め」という3つのポイントを、ウェブサイトを訪れるたびに、焦らず、落ち着いて確認する習慣をつけてみてください。
少しでも不安を感じたら、無理に利用せず、そのサイトから離れる勇気を持つことも大切です。「安心ネット情報教室」は、これからも皆さんが安全にインターネットを楽しめるよう、役立つ情報をお届けしてまいります。